Ri.Night Ⅱ
諦めて、煌に電話する。
すると、今度は直ぐに出てくれた。
『もしもし?』
「あ、煌?」
『あ?お前、凛音か?』
「うん」
『これ陽の携帯だよな?』
「そうだよ!ねぇ、今隣に十夜居る?」
まずはそれを確かめなきゃ意味がない。
『居るけど?ってかお前等もう終わったのか?』
十夜隣にいるんだ。じゃあ話しは早い。
「うん!あのね、今日の朝、机の中にまた手紙が入ってたの。前と同じ手紙だから多分あの女達だと思う。その手紙にね、“放課後来て”って書いてあったんだ。だからちょっと行ってくるね!あっ、陽も一緒に着いてきてくれるから!だからちょっとだけ十夜と待ってて!終わったら電話するから!じゃあね!」
『ちょ、凛音……!』
煌に口を挟む暇すら与えず、息継ぎなしで用件を伝えて電話を切る。
「っはぁー」
息継ぎなしは流石にしんどい。
「すっげーマシンガントーク」
「大丈夫か?」と背中を擦ってくれる優しい陽。
「陽!もしかしたら十夜達が探しに来るかもしれない!早く行こう!」
何となくそんな気がして、陽の手を勢いよく引っ張った。