Ri.Night Ⅱ

踵を返し、中田が座っている向かいのソファーへと腰を下ろす。


「そんな顔すんなよ。綺麗な顔が台無しだぜ?」


「アンタにお世辞言われても嬉しくない」


お世辞言う暇があるんならさっさと本題に入れっつーの。



「ククッ。相変わらず気強ぇな。じゃあお望み通り本題に入ってやるよ」


そう言った中田は、足を組み直してフッと鼻を鳴らした。





「まずは単刀直入に言おうか。“手紙”を出していたのは俺だ」


「なっ……!?」



“手紙”を出していたのが中田?


そんな筈は……。



「想像通りの反応だな」


愉快げに笑う中田にカッと頭に血が上って、キッと睨みつける。


「でまかせ言わないで!!あたしが“手紙”で呼び出した時、あの女達が来たじゃない!」


そうだ。手紙で呼び出したのはあの女達だった。


手紙を出したのがあの女達だから来たんじゃないの!?



「落ち着けよ。……まぁ、あの状況じゃ女達が“手紙”を出したと思っても仕方ねぇよな」


「……っ、どういう事!?」



意味が分からない。


もし中田の言ってる事が本当だとしたら、あたしをイジメていたのは中田って事?

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