Ri.Night Ⅱ

おし、お尻が……。


お尻でバウンドしたせいか、尋常じゃない痛さがあたしを襲う。


コレ、絶対お尻潰れてるって!めちゃくちゃ痛いもん!



「……っ、凛音、お前……!」


痛みを我慢しながら起き上がろうとした時、微かに煌の声が聞こえた。



煌は階段から滑り落ちたあたしを責める気だろうけど、あたしは絶対に悪くない。


だって、足がもつれたのは後ろから腕を引っ張られたからだもん。



「っちが……!あたしは悪くない!!悪いのは──」


「りっちゃんパンツ!!」



そうパン………え?



「パンツ?」


って何だっけ?


「凛音!!テメェはここにパンツ見せに来たのかよ!!」


「は?」


パンツ見せに?


煌のその言葉に視線を落とせば……。



「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」



見てビックリ。


何と、スカートが捲れ上がってパンツが丸見えになっていたじゃないか。



「凛音ちゃん!早く隠して!」


壱さんの叫び声で何とか正気に戻ったあたしは、急いでスカートを元に戻し、立ち上がる。


足も腕も痛かったけど今はそれどころじゃない。


パンツの方が大事だ。

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