隣の席のみなみくんは笑わない


「え、そりゃあもちろん愛しておりまので♡」



「…………」





こーやって都合の悪いことは聞こえないふりをするところもいいの。




みなみくんのすべてが大好き!



「ねえねえ、みなみくん。」



「なんでしょう」



「あたしをお嫁さんにしてください」



すると突然みなみくんが立ち上がった。


「先生、田中さん熱があるようなので、保健室へ連れて行ってもいいですか?」


こ、これは!?もしかしての展開……??


「みなみくんが連れてってくれるの!?どうしよう、保健室にあたしとみなみくんがふたりっきりになっちゃったら…………。



…………初めてなの……やさしく、お願い……♡」


ポッと頬を赤らめて、両手を頬にあててみる。



「はい、先生、あたしが責任を持って処分をしておくのでどーぞショートの続きを。」



そう言って立ち上がったのはまなかさん。




「あ、悪いな佐藤。頼むわ。」





「まなかさんっっ!!??」









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