隣の席のみなみくんは笑わない
みなみくんの憂鬱










僕の名前は南総一。(みなみ そういち)




高校2年生だ。




小学校、中学校、高校と数ある人々の声という声を華麗にスルーしつづけてきた僕には、友達がいない。



それは、きっとこの僕の顔に問題があるのだと思う。




無表情。




これについては当の本人の僕にもわからない。



ただ、幼少の頃から祖母にも先生にも「表現の仕方がわからないのかな……?」と疑問形で言われ続けている。



第一僕は無表情のつもりはないし、そうはいっても毎度の如く言われると言うことは、きっと、僕はいろんな大人からのお墨付きをもらった鉄仮面なのだろう。




そのおかげで、いまや冷血のみなみさまと影で叩かれている僕。







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