隣の席のみなみくんは笑わない


机に突っ伏して、下敷きでバッサバッサとスカートの中を扇ぎながら、幼稚園からの腐れ縁であるまなかさんに文句をつける。




「あのねぇ、あたしはお天道様じゃないんだから文句があるなら上向かって言いなさいよ。うえ。」




眉間にシワを寄せて、毒舌を吐くまなかさん。



変わらない。この14年間変わらない引き継がれてきたこの口の悪さ。年季がはいってますね。




「そんなところもす、て、き♡」


「二度と喋んな」




< 4 / 94 >

この作品をシェア

pagetop