隣の席のみなみくんは笑わない
まなかさん日記
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佐藤まなか。16才。
今、あたしは、あたしの唯一と言ってもいい程数少ない友達の一人・田中華のラブ作戦とやらを聞かされている。
「ねーえー。まなかさん、あたし今回の作戦はいけると思うんですよね。」
机にベッタリと突っ伏した華は、人差し指で机の上をぐるぐるとなぞる。
彼女の言う作戦とは、簡単に言うとこんな感じだ。
◇
『あーあ。また今回も欠点ギリギリだな。どこかに1年からずっと学年5位以内に入ってる秀才くんはいないかなぁ〜。はーああ。』
『それは、この僕のことじゃないか。田中さん、僕が君に手取り足取り教えて差しあげよう。』
『まあっ!本当に!?……でも、あたしなんかが貴方の手を煩わせるなんて……』
『なんだ、そんなことを気にしていたのかい?……華は』
『えっ……。今、華って呼びました?』
『実は、僕……。貴女のことが……』
『み、みなみくん………………!!!』
『華!!』
『みなみくん!!』
そして二人は情熱的な熱いハグを……!!
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