隣の席のみなみくんは笑わない


『ね?』


深山さんたち、もとい私の天敵グループは、こくこくと頷くと、居心地が悪そうに教室から出て行った。


気づけばクラス全体に静かな空気が張り詰めていた。


『……さ!修学旅行の続きだ続きだー!』


その重たい空気を破ったのは、田中さんだった。



その一言に、みんながほっとしたのが伝わってくる。




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