隣の席のみなみくんは笑わない
※ここから華の妄想が続きます。しばらくお付き合い下さい。
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ザアアアァァァァ……
『はーあ。今日は雨かぁ。傘、持ってきてないやぁ。』
誰もいない放課後の下駄箱に、一人たたずむ華。
『……田中さん、傘ないの?』
ふと気が付くと、隣にはみなみくんの姿。
華は空を見上げて言う。
『……うん、忘れちゃったんだあ。』
『僕のでよかったら、貸そうか?』
彼の方を向くと、少し微笑んだ様子で、優しく隣を促した。