隣の席のみなみくんは笑わない


ぴーぴー泣いてる私の頭を適当にぽんぽんまなかさんが撫でる。


ぐすん、まなかさんの適当ぽんぽんも悪くないわね……。


いつまでもぐすぐすないてる私に、まなかさんがしゃがんで呟いた。


「晴れてたって大丈夫よ、あんたの南への想いはお天道様に負けるものなの?」



──ピクン



私の想いがお天道様ごときに負けるですって…………?
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