隣の席のみなみくんは笑わない


メニュー表の前でしゃがみ込んで、にやにやするわたし。


そんな私の後ろから、大きな声が聞こえた。


「ああっ!!あぶなーーいっ!!!」



なにごとかと思って立ち上がると同時に、見知らぬ男の子がわたしにタックルを繰り出した。





──バシャ






「あっっつぅぅ!?」






なになになにごと!?



めっちゃ熱いんですけど!?



タックルされたわたしは食堂のど真ん中で派手に倒れた。



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