シンデレラタイム
とりあえず、おじさんの敵はあたしの敵と認識していい気がするから雄弥は敵だ。それも超要注意人物。
どうすることもできなくて、2人の顔を見比べる。
ニコニコしてる雄弥と怒ってるおじさん。
対照的な2人と異様な空気感。
そんな中で何もわからないあたし。
地獄だな。
「光里。お前、ナメられてんぞ。」
「へ?」
急にあたしにそう言ったおじさんは、その場から歩き出し、雄弥とすれ違う時にドスの効いた声で。
「下衆が。」
と彼に向かって言い放った。
それはそれは物凄い迫力。
あたしに「またね♩」と言う雄弥を完全に無視した。
「光里!帰んぞ!早く来い!」
おじさんの反応を見て、もう雄弥に関わるのはやめようと思った。