シンデレラタイム
運命の相手と素敵な出会い


日付が変わり、今現在学校に来ています。



まだガイダンス中の我がクラス。
今日は個人票等、大事な書類の提出日。


名前、生年月日、年齢、血液型、住所、電話番号、家族構成、その他もろもろ。




「間違いなければ集めるからなー。最後にもう一回見直しておけよ。」



担任の声なんてどこ吹く風で、みんな思い思いの話に花を咲かせている。


ま、そんなこんなであたしも席が前後の葵とベラベラ喋りまくっていた。




って言っても、まだ関係性の浅さから個人票の見合いっこをしてるわけだけど。



でもこんな偶然ってあるのね。



「ちょ!光里!あたしたち、誕生日同じだよ!」

「え!?うそ!!」



興奮気味に2人で2人の個人票を覗き込むと、確かに生年月日が完全一致している。



「誕生日同じ子って葵が初めてなんだけど!」

「あたしもだよ!!すげえ〜!!」



嬉しくて、びっくりして、でも嬉しくて。
距離が縮まったね、あたしたち。


単純だけどさ。



何回見ても同じ数字が並ぶ生年月日の欄が、急に特別に見える。



葵と意気投合したあたしは、その後も飽きることなくずーっと話し続けた。





あたし、葵で運命使った気がするよ。



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