シンデレラタイム
鈴「着いたぞぉ!!」
葵「うおおお!!」
鈴「ここからの飛び込み、誰かを押すを含む危険行為は一切禁止する。走るのもダメだ、歩け!分かったか、浅水!葉山!」
柑「なぜ名指し!」
鈴「お前らは昨日ガキみたいに走り回ってただろう。シロクマの周りをな。」
柑「はあ?いつの話してんの。」
鈴「先生悲しい。」
そんな先生は放っておいて、長い石垣を歩いた。
あと数分で夕日が沈みそう。
右側に夕日があって、右半身が温かい。
珍しく縦一列になって歩いた。
いつもは意識しないけど、こうやってたまに夕日を見ると、おじさんと初めて見た夕日を、あの光景を思い出す。
あたしが一番好きな景色。
鮮明に記憶に焼き付いてる。
多分あの光景を、これから先も一番綺麗だと思い続けるんだろうな。
夕日を見るたび、思い出せる懐かしい記憶があるのっていいなって思う。
石垣に座って、夕日が沈むのを見てた。
また明日。鮮やかな色を。