シンデレラタイム
午後11時。
小高い丘。
漆黒の夜空と、無数の星。
洗練された空気。
隣に葵。
前に柑奈とちづが並んで歩いてる。
夏の夜は澄んでいて。風が気持ちよかった。
柑奈が着てる白いワンピースが翻る。
「おーい!こっちこっち!」
この場に似合わない不釣り合いな大声を張り上げる先生。
「うっせえなぁ。」
葵の返事に笑いながら、丘の中心部に来た。
「ここで寝っ転がって星見るからな〜。」
みんなで大っきなブルーシートを広げて、ゴロゴロと横になる。