シンデレラタイム
先生や先輩達は各々好きな場所に移動していて、あたし達4人は並んで寝っ転がっている。
綺麗だ。
綺麗だけど。
心が冷えてるのが分かる。
隣で3人がベガだとか三角形だとか騒いでいて。
だけどその会話も入ってこなかった。
脳裏に母親の後ろ姿が映る。
ああ。そうか。
『地上に星が降るのよ。』って。
貴女の言葉だったものね。
「光里!見た!?流れ星!!」
隣で葵があたしの腕を掴んで振り回す。