シンデレラタイム
懐かしさの残り香
まだ暑さが残るものの夏が終わりに近づく2学期。
夏休みは、合宿以外に特に大きなお出かけはせず宿題に追われた。
長期休暇のせいでダラダラした生活が染み付き、体が重い。決して太ったわけではないと言い聞かせてる。
そんな怠さの残る2学期は文化祭に体育祭と行事が盛りだくさん。
もっぱらやる気なんてない。
9月に文化祭、10月に体育祭。
面倒だな。
夏休みが明けて数日経った今日は、これから行われる行事のことを色々決めるらしい。
クラスの委員長が前に立って忙しそうに仕事をしてるけど、葵と話しながら適当に聞き流した。大変そう〜。
「ねぇ、光里。体育祭どうする?」
「うーん、極力出たくない。葵もでしょ。」
「もちろん。一種目出れば怒られないし。」
「なんか楽なやつにエントリーしよ。」
「騎馬戦でいんじゃね?」
「え〜。女の戦いの中に突っ込んでいくの何かやだなぁ。」
「光里得意そうだけどね?」
「おお、じゃあ、浅水と飯田は騎馬戦な。」
……。
……え?誰?