シンデレラタイム
「あれ、今担架で運んだとか言った!?」
「え?…まあ。」
「はあああ!?」
「うるせーな!」
「静かにできるか!運んだってなに!?」
「なんかさっきのあの女医に頼まれたんだよ。運べって。」
「運ぶなよ!」
「はあ?女じゃお前運べねぇだろ!」
「そうだけどさ!だって重いし、何かもう最悪!」
「まあ気にすんな。」
「するわ!」
あんの女医ィ〜!!!
勘弁してよ!!
フジとの会話を聞いた葵の笑い声が奥から聞こえた。
笑い事じゃないのに!
「ま、俺らは大丈夫だけど、気にすんなら痩せろな。」
………は?
「…真島ってさぁ〜、本当に一言余計だよね。」
「…え?」
「こんのバカ!」
ーーーガラッ。
手を振りかざしてるあたし。
笑ってるフジ。
うるさい真島。
勝手に私物を漁る葵。
ちょうどタイミング良く戻ってきた先生に4人で怒られた。
瞳葵はお茶類勝手にいじってたからだけど。