シンデレラタイム
それからの練習、あたしは参加せずに見学になった。競技も不参加。
脳震盪起こした上にまた落ちたらたまったもんじゃない、という安田の気遣い。
よってあたしの代わりは安田がやってくれることに。
見学中は暇だから、校庭の恥にある花壇に座ってみんなを見てます。
日陰だしまだ残暑は厳しいからね!
最高のロケーションよ。
あ、葵にすごい羨ましがられた。
騎馬戦出ないこともそうだし、柊大のことも。
柊大のどこがいいのか未だにわかんなくて頭を抱えるけど、今のあたしはそれ以上に頭を抱えることがある。
「…なんであんた達はここにいんのよ。」
「え?暇だし。」
「練習参加してきなよ。」
「だって暑いし怠いし。な?川藤。」
「な?じゃないでしょ!」
「川藤寝てるし。」
そう、あたしの隣に真島とフジが堂々おサボり中。
フジに至っては寝てるし!
まあ涼しいもんね、ここ。
いくら言っても聞かないからもう好きなようにさせてるけど。