シンデレラタイム
その日、家に帰るとおじさんと柊大が騒いでた。
千花ちゃんは出かけてていなかったけど。
「今日は千花いねぇからな。豪華にディナーしようじゃねぇの。」
「まじ!?キャビア!?」
「お前バカなのか。」
おじさんが豪華とか言うからちょ〜っと期待したんじゃんか。マジレスしないでよ。
「本日のディナーはこれだっ!ジャーン!たこ焼き~!」
おお!たこ焼き!好き!
って喜ぶあたしの横で、柊大とおじさんがそれはそれは騒ぐ。うるさいほどに。
「ラクだからたこ焼きにしただろ!」
「え、なに?柊ちゃんなんか言った?」
「フォアグラがいいな~」
「いいじゃねぇか、たこ焼き。俺のベストオブB級グルメだぞ。」
「これから食うのにBとか言うなよ。」
「ベストだぞ!Best!」
「あー、はいはい、発音良くないから。」
「Be…」
「こないだは焼きうどんがベスト言ってたけどな。」
「ほら、いいから焼け。」
「逸らした!今話逸らした!」
「光里、手洗えよ~」
今夜はおじさんとお兄ちゃん3人で、たこ焼きパーティーだよ、お姉ちゃん。