シンデレラタイム

お昼を終え、騒がしい体育館へと足を運ぶ。



葵と喋りまくってて時間過ぎてた。



B組は初戦だから始まってるよ、絶対。
別にフルで見なくていいんだけど、何かみんなごめん！



葵と慌てて体育館に駆け込んで、コートを見回した。





…ん？

Bいなくね？


もうコートにいてもいいんだけど、違うクラスの人たちだけしかいなくて葵と首を捻る。




もう試合終わった？



んなわけないよね。


時間的にもおかしいし。




「安田達、どこだろうね。」

「見当たらなくない？」

「まじでどこ行きやがった。」



Bが誰も見つからなくて、どうしようかと考えていたときだった。




「葵！光里！」

「「柑奈！」」



可愛く髪が高いところで一つに結い上げられた柑奈。



「バスケもサッカーもB組やばかったね。笑っちゃったけど。」

「バスケとサッカー？」

「え。知らないの？」

「…何かあった？」

「B組、バスケもサッカーも試合欠場なんだよ。試合前に遊んでたらしくて、集合時間過ぎててそのまま不戦敗。」

「「はあ！？」」



ナニソレ！




「あ、じゃあ、クラスのとこ戻るから！またね！」



颯爽と戻る柑奈を見送り、その場で葵と顔を見合わせる。



えーっと、つまりB組はもう試合ないってこと？