シンデレラタイム
他のクラスの試合に然程興味が湧かなくて、葵と教室に戻ると、女子が罰の悪そうな顔であたし達のとこへ寄ってきた。
「あのさ、ごめんね?」
ん?
「試合前に水遊びしてたら集合時間過ぎててさ…。あははははは!」
「「……。」」
「いや、はい、すみません。」
「別に怒ってないけど?」
葵の一言に安田達が顔を上げる。
ほんとアホだけど、なんかBっぽいなぁ。
遊んでて試合欠場ってどんなだよ。
「バカだなぁぐらいにしか思ってないし。たかが球技大会じゃん。」
「えっと、ありがとう?」
「そんな気にすることないって!」
「あ、じゃあ気にしないわ。」
「切り替えはえーな、おい。」
葵と安田の会話を笑いながら聞いた。
さて、喉乾いたからお茶でも飲もうかな。
って思ってたら安田に背中をドンと叩かれた。スキンシップが激しい!
「光里もお疲れ!ドッヂすごかったよ!」
「いや、安田ほどじゃないってゆうか…。」
「でも光里のおかげ〜〜!!」
柄にもなく、ちょっと嬉しい…。
女子みんなで騒ぐのが高校入ってから初めてだから新鮮。
親睦深められたかな?
そう思いながらお茶を飲んでたら、おもむろに安田が椅子に立った。
「じゃあ、打ち上げ行くぞ!食べ放題!」
はいいいい~!?