シンデレラタイム


てゆうか、あれね、お上品に食べた方が…。



いや、お上品は無理でもさ、もっとこう、静かに?丁寧に?慌てず?みたいな。




とりあえずケチャップ拭けよ。




…何かおじさんがこの状況見たら、豚小屋とか言いそうだなぁ。それとも相撲部屋?失礼すぎるけど。



けど、そんくらいきたな、いや、綺麗じゃないんだって、この人たち!



一緒にいて恥ずかしい。なんだこれ。




ふと、幸せそうに頬張るみんなをはち切れそうなお腹を抱えて眺める。



うーん、至福の時って感じ。
全員ニコニコしてる。




「美味しい?」

「おいしぃ!」



そうか、良かった。



個人的にはもっと落ち着いて食べてほしかったりするけど。まあいいか。



とりあえずね、スプーンとフォークをガチャガチャしないようにするのだけは見張っておこう。



って他にもいっぱい危険だけど。

何し出かすかわからないし。



でも今日は大目にみるよ。


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