シンデレラタイム
「…暑くね?」
「葵。やばい。溶けそう。」
「妖怪か。」
あたしと葵は早々に日陰に避難している。7月初旬の海は、遠くから見ても綺麗。だけど、そんな海より暑さをとったあたし達。
ジリジリと太陽が直に照りつけて、暑いというよりむしろ痛い。女子のあのキャッキャした雰囲気も暑い。
「光里!葵~!」
「あ、安田。」
「ビーチバレーでもしない?」
葵と顔を見合わせ、これ以上ここにいるのも来た意味がないと思い、安田の提案にのることにした。
Bの女子みんなでやるらしい。