シンデレラタイム
高3の柊大は、学校に行く日が少ないらしく、こうしてよく家にいる。
あ、さっきの首絞められて死ぬ思いをした兄貴ってのは柊大のこと。
たまに(よく)喧嘩もするけど、まあ、なんだかんだ良い兄貴。
「おい。答えろよブス。」
……前言撤回。良い兄貴じゃない。
「もちろん。やるに決まってる。」
「よっしゃ。」
じゃあ、じいちゃん。あたし、柊大とパンケーキ食べにいくから。
ドアの所で待っていた柊大に返事をして、2人揃ってリビングへ向かった。
キッチンから引っ張り出してきたであろうホットプレートが既にセットされている。
ついでに言えばメープルシロップの他に、チョコチップと生クリームも用意されていた。
「…ノリノリじゃん。」
「ちょっと無性に食いたくて。」
こんなかわいい所もあるんです。