麗雪神話~青銀の王国~
円形巨大広場の中央には、三名の候補者たちがすでに跪き、広場を取り巻く重臣たちと共に、女王の登場を待っていた。
ディセルたちトリステアの要人は、三人に近い特別席から、三人をじっと眺めている。
セレイアは少し、緊張していた。
姫巫女として場馴れはしているつもりだった。
けれどやはり、この人の数だ。そして、女王に選ばれてしまうかもしれない不安も、動悸の原因となっているだろう。
隣のシルフェとレティシアは、まったく緊張していないように見えた。
シルフェはのほほんといつもどおりの表情を浮かべているし、レティシアは瞳が輝いている。待ち望んだ日、ということだろう。
女王を待つこの時間が永遠のように感じられた頃、衣擦れの音と共に奥から歩みいってくる人影があった。
豪奢な白のドレスに青のケープを身にまとった、女王フィーヴルだった。
そして彼女のすぐそばには、青幻獣が付き従う。
広場に、ワアアッと歓呼の声が満ちた。
女王は軽く手を挙げ、人々の歓声にこたえる。
そして広場が静まった頃、堂々とした声で話し始めた。
ディセルたちトリステアの要人は、三人に近い特別席から、三人をじっと眺めている。
セレイアは少し、緊張していた。
姫巫女として場馴れはしているつもりだった。
けれどやはり、この人の数だ。そして、女王に選ばれてしまうかもしれない不安も、動悸の原因となっているだろう。
隣のシルフェとレティシアは、まったく緊張していないように見えた。
シルフェはのほほんといつもどおりの表情を浮かべているし、レティシアは瞳が輝いている。待ち望んだ日、ということだろう。
女王を待つこの時間が永遠のように感じられた頃、衣擦れの音と共に奥から歩みいってくる人影があった。
豪奢な白のドレスに青のケープを身にまとった、女王フィーヴルだった。
そして彼女のすぐそばには、青幻獣が付き従う。
広場に、ワアアッと歓呼の声が満ちた。
女王は軽く手を挙げ、人々の歓声にこたえる。
そして広場が静まった頃、堂々とした声で話し始めた。