麗雪神話~青銀の王国~
3
(なんとかしなきゃ…!)
何かヴェインに隙をつくる作戦がないか、セレイアは必死で考えをめぐらす。
だが、焦れているのはセレイアだけではないようだった。
ヴェインが、少し苛立ったような声をあげた。
「…なんで、なかなか死んでくれないわけ?
いやだなあ、君がそんなに抵抗するなら、こうしちゃうけど?」
ヴェインはそう言うと、槍をどこかへ投げつけた。
すさまじい力と勢いのついたその槍の行く先を目で追って――
セレイアは背筋が凍った。
槍の向かう先には、霧虫と戦っている、ディセルの背中があったから。
ディセルは、気づいていない。
「ディセル―――!!」
セレイアは絶叫した。
青幻獣の速度では間に合わない。
そう瞬間的に判断したのかなんなのか、自分でもわからない。
ただ、気が付いたら、青幻獣の背中から、飛び降りていた。
何かヴェインに隙をつくる作戦がないか、セレイアは必死で考えをめぐらす。
だが、焦れているのはセレイアだけではないようだった。
ヴェインが、少し苛立ったような声をあげた。
「…なんで、なかなか死んでくれないわけ?
いやだなあ、君がそんなに抵抗するなら、こうしちゃうけど?」
ヴェインはそう言うと、槍をどこかへ投げつけた。
すさまじい力と勢いのついたその槍の行く先を目で追って――
セレイアは背筋が凍った。
槍の向かう先には、霧虫と戦っている、ディセルの背中があったから。
ディセルは、気づいていない。
「ディセル―――!!」
セレイアは絶叫した。
青幻獣の速度では間に合わない。
そう瞬間的に判断したのかなんなのか、自分でもわからない。
ただ、気が付いたら、青幻獣の背中から、飛び降りていた。