麗雪神話~青銀の王国~
2
最終試練が終わるまでの間滞在していたトリステアの要人たちが、帰国する日を迎えた。
改めて、大巫女ハルキュオネと、セレイアは向き合う。
「大巫女様、………」
しかし言葉が続かない。
育ての親とも呼ぶべき彼女を前に、何を言えばいいのだろう。
ありがとう? ごめんなさい?
セレイアが逡巡していると、ハルキュオネの方が口を開いた。
「あなたはどこにいても、トリステアの姫巫女です。それを忘れることのなきように。
姫巫女としての務め、しっかり果たしなさい」
「…はい!」
何を言うべきか、やっとわかった。
セレイアは精一杯の微笑みを浮かべると、言った。
「行ってきます!」
すると、大巫女は満足そうにうなずいてくれた。
そばに立っていたフリムヴェーラとも、別れの時だ。
「いつだってセレイア様を応援していますわ。
いつかうちの娘に会ってやってくださいね」
「ええ! もちろんよ!」
セレイアとフリムヴェーラは固く抱擁を交わした。
改めて、大巫女ハルキュオネと、セレイアは向き合う。
「大巫女様、………」
しかし言葉が続かない。
育ての親とも呼ぶべき彼女を前に、何を言えばいいのだろう。
ありがとう? ごめんなさい?
セレイアが逡巡していると、ハルキュオネの方が口を開いた。
「あなたはどこにいても、トリステアの姫巫女です。それを忘れることのなきように。
姫巫女としての務め、しっかり果たしなさい」
「…はい!」
何を言うべきか、やっとわかった。
セレイアは精一杯の微笑みを浮かべると、言った。
「行ってきます!」
すると、大巫女は満足そうにうなずいてくれた。
そばに立っていたフリムヴェーラとも、別れの時だ。
「いつだってセレイア様を応援していますわ。
いつかうちの娘に会ってやってくださいね」
「ええ! もちろんよ!」
セレイアとフリムヴェーラは固く抱擁を交わした。