麗雪神話~青銀の王国~
3
高地順応島で過ごす一週間は、あっという間に過ぎて行った。
いよいよ明日は本島に移動できるという日の夜、この美しい町を離れるのが名残惜しくなったセレイアは、就寝前に一人散歩に出ることにした。
ディセルとサラマスには一応、ちょっと散歩にと報告しておく。
危ないからと反対されるかと思ったが、二人は頷いただけだった。
それもそのはず、一週間過ごしてみただけでも、この町の治安がよいことは三人共に身に染みてわかっていた。
ちょっと散歩するくらいなら、女性が一人で歩いていても問題ないと、皆思ったのだ。
宿から外に出ると、夏の夜風が全身を包んだ。
白やピンクの花を咲かせる街路樹から、花の香りが漂ってくる。
(確か、宿から少し行ったところに、とてもきれいな花畑があるって、言っていたっけ)
気のいい店主が教えてくれた情報だが、なんだかんだと忙しくて、まだ行けていなかった。明日になればもう行く時間はないだろう。
セレイアはすがすがしい夜風を吸いながら、花畑に足を向けた。
いよいよ明日は本島に移動できるという日の夜、この美しい町を離れるのが名残惜しくなったセレイアは、就寝前に一人散歩に出ることにした。
ディセルとサラマスには一応、ちょっと散歩にと報告しておく。
危ないからと反対されるかと思ったが、二人は頷いただけだった。
それもそのはず、一週間過ごしてみただけでも、この町の治安がよいことは三人共に身に染みてわかっていた。
ちょっと散歩するくらいなら、女性が一人で歩いていても問題ないと、皆思ったのだ。
宿から外に出ると、夏の夜風が全身を包んだ。
白やピンクの花を咲かせる街路樹から、花の香りが漂ってくる。
(確か、宿から少し行ったところに、とてもきれいな花畑があるって、言っていたっけ)
気のいい店主が教えてくれた情報だが、なんだかんだと忙しくて、まだ行けていなかった。明日になればもう行く時間はないだろう。
セレイアはすがすがしい夜風を吸いながら、花畑に足を向けた。