麗雪神話~青銀の王国~
セレイアはとりあえず落ち着こうと深呼吸をしてからベッドを抜け出し、窓をさがした。
ベッドのすぐそばに、大きな窓があった。閉められた美しいカーテンをめくると、あたりを闇が支配していることがわかる。
どうやら今は夜、らしい。
(私、どれくらい気を失っていたの。…ていうか、ここどこなの!!)
窓の外には星空だけがある。そんな景色が広がっている。
高いところにある建物だということはわかるが…。
「あんの人さらい~~~~っ!!」
セレイアが思わず怒りの声をあげると、その気配に気づいたのか、隣室から静かに扉をノックされた。
人さらいか! と身構えたが、
「お嬢様、お目覚めでいらっしゃいますか」
聞こえてきたのは礼儀正しい女性の声だった。
肩透かしをくい、思わずこちらも礼儀正しく返事をしてしまう。
「…はい、今目覚めたところ、です…」
「それはようございました。お食事の準備が整っています。ご足労願えますでしょうか?」
―食事、ですって?
今は断じてそれどころではない!
ベッドのすぐそばに、大きな窓があった。閉められた美しいカーテンをめくると、あたりを闇が支配していることがわかる。
どうやら今は夜、らしい。
(私、どれくらい気を失っていたの。…ていうか、ここどこなの!!)
窓の外には星空だけがある。そんな景色が広がっている。
高いところにある建物だということはわかるが…。
「あんの人さらい~~~~っ!!」
セレイアが思わず怒りの声をあげると、その気配に気づいたのか、隣室から静かに扉をノックされた。
人さらいか! と身構えたが、
「お嬢様、お目覚めでいらっしゃいますか」
聞こえてきたのは礼儀正しい女性の声だった。
肩透かしをくい、思わずこちらも礼儀正しく返事をしてしまう。
「…はい、今目覚めたところ、です…」
「それはようございました。お食事の準備が整っています。ご足労願えますでしょうか?」
―食事、ですって?
今は断じてそれどころではない!