麗雪神話~青銀の王国~
翌日。
ディセルとサラマスは、迎えの騎士たちに連れられて、青プミールでサティエイト本島のクイーンズパレスへと向かっていた。
しだいに視界を占めていく高い銀色の城に、圧倒される。
トリステアの王宮も見事だったが、こちらは背景が空、そして何より高さがある。
青プミールを自在に操るサティエイトの民にしか、この城を攻めることはできないだろう。美しさと共に威厳と、そして堅牢さも兼ね備えた城といえる。
―この城のどこかに、セレイアはいる。
青プミール発着場に到着したディセルたちは、大広間へと案内されるようだった。
なんでも、女王フィーヴルが噂を聞きつけ、とても見たがっているとか。
ディセルは白々しくならないように注意しながら、案内役の騎士にさりげなく水を向ける。
「ところで、今クイーンズパレスには、ラピストリ候補となる方々がいらっしゃるとか」
騎士は嬉しそうに笑って答えた。
「いかにも。どの娘も美しく、聖なる気質を備えた乙女だと聞いている。彼女たちが何か?」
「俺たちの芸を、彼女たちに見せてさしあげることはできませんか?
最終試練まで二週間あまり。彼女たちもだいぶ退屈してらっしゃるだろうと思いまして」
「それは面白い。
今日の芸の出来次第では、ぜひ、女王陛下に進言してみよう」
「…ありがとうございます!」
ディセルとサラマスは、迎えの騎士たちに連れられて、青プミールでサティエイト本島のクイーンズパレスへと向かっていた。
しだいに視界を占めていく高い銀色の城に、圧倒される。
トリステアの王宮も見事だったが、こちらは背景が空、そして何より高さがある。
青プミールを自在に操るサティエイトの民にしか、この城を攻めることはできないだろう。美しさと共に威厳と、そして堅牢さも兼ね備えた城といえる。
―この城のどこかに、セレイアはいる。
青プミール発着場に到着したディセルたちは、大広間へと案内されるようだった。
なんでも、女王フィーヴルが噂を聞きつけ、とても見たがっているとか。
ディセルは白々しくならないように注意しながら、案内役の騎士にさりげなく水を向ける。
「ところで、今クイーンズパレスには、ラピストリ候補となる方々がいらっしゃるとか」
騎士は嬉しそうに笑って答えた。
「いかにも。どの娘も美しく、聖なる気質を備えた乙女だと聞いている。彼女たちが何か?」
「俺たちの芸を、彼女たちに見せてさしあげることはできませんか?
最終試練まで二週間あまり。彼女たちもだいぶ退屈してらっしゃるだろうと思いまして」
「それは面白い。
今日の芸の出来次第では、ぜひ、女王陛下に進言してみよう」
「…ありがとうございます!」