愛ニ狂ッタ人
☆☆
僕はいつの間にか、しゃがみ込むのを止め、高級な絨毯が敷かれた、床に寝転がっていた。
息は、長距離走でもしたかのように、荒かった。
どうしよう。
両親のことや、幼い頃の孤独を思い出したら…。
どうすれば良い?
雪愛はどんな反応をする?
僕を嫌い、遠ざける?
それか、僕と同じく、究極の愛だと喜ぶ?
「……ああ…あああっ……」
止められ、ない。
堕ちて、しまう。
壊れて、しまう。
狂って、しまう。
傷ついて、しまう。
止メラレナイ、
止マラナイ。
僕の―――愛、ハ。