愛ニ狂ッタ人
第11章 彼氏side
ふと瞼を開くと、可愛い彼女の顔が見れた。
僕はその髪を、梳いた。
顔を上げた彼女は、泣いていた。
何で、泣いているの?
僕、何かした?
「…お願い……」
「へ?」
「私にも、キミの闇を、感じさせて…」
雪愛はベッドに乗り、横になっている僕の上に、乗った。
腰から上だけを僕の体と垂直にし、彼女は僕の頬へ涙を流した。
「好きなの。
キミが、好きなの。
好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの好きなの。
…大好き、なの……」
…今日の彼女は、やけに積極的だ。
僕の唇が、簡単に塞がれた。