愛ニ狂ッタ人







…そういえば、どうなったかしら?

上手くいっていると良いんだけど…。




この間考えに考えを重ねて実行した計画の結果が、気になるわ。

成績はあんまり良くないあたしだけど。

カレをあたしのモノにするために、頑張って考えたの。

カレが知ったら、褒めてくれるかしら…ウフフ。






『♪~♪~』




部屋に響く、スマホの音。

この音楽は、カレからメールが来たことを表している。

カレも同じくスマホなんだけど、ラインとかは面倒だからやっていないんですって。

あたしもラインはしていないから、一緒だねって言えた。




<雪魅ちゃん。
こんな夜遅くにごめんね。

オレと、
付き合ってくれないか?>




絵文字のないシンプルなメール。

でもそんな文章に、あたしはほくそ笑んだ。





やったわ。

やったわ!

作戦が成功したのよ!




あたしはスマホを胸に抱きしめ、その場でくるくる回転した。







「キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!」








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