愛ニ狂ッタ人
クラスで、大したことないくせに女王様ぶっていたアイツも。
頭がカレに続く良さだからって近づいたアイツも。
お金持ちじゃないくせに、あたしよりカレに近づいたアイツも。
堕とすには、楽勝だったわ。
女王様ぶっているアイツには、深夜事故に見せかけて殺した。
一緒にいたあたしも、怪我をした。
警察は、あたしの怪我の状況から、アイツを庇って怪我をしたんだと勘違いしてくれた。
真相を知っているあたしにとっては、恥ずかしいほどの勘違いだけど、あたしは特技である嘘泣きをして、騙してやった。
あたしは、女王様を庇ってあげたの。
頭が良いだけのアイツは、間違った試験範囲を教えた。
あたしが考えた通り、アイツは一気に2位の成績から20位へと転落した。
これだけだと、あたしが悪者になってしまうから。
あたしも、アイツと同じテスト範囲を半分だけ勉強した。
残りの半分は、本当の試験範囲を勉強した。
女王様ぶっていたアイツとは違って、上手く行くか不安だったけど。
アイツがカレへ近づくことは、それ以来なくなった。
単純な、勉強しか出来ない頭でっかちな子で助かったわ。
誰よりもムカついたのは、お金持ちでもなくて成績も良くないくせに、カレへべったりな子。
ソイツは調査の結果、色々な男に手を出していることがわかった。
だから色々男たちといるシーンを撮影して、学校中に貼りまくった。
これで、あたしの役目は終わり。
他はカレのファンクラブを名乗る女子たちが、陰でソイツをいじめまくって、それを苦に退学した。
ファンクラブ全員も排除してしまいたいけど。
10人以上いるんだ。
そんな沢山の人数に何かあったら、あたしが疑われてしまう。
だから、特にカレへ近づく3人だけ排除した。
あたしは、お父様とお母様と一緒。
愛ニナラ、
狂ッテモ良いのヨ……。