愛ニ狂ッタ人
…叶わない?
僕と雪愛が永遠に一緒になることは。
大丈夫。
いつか叶えてみせる。
僕にはそれが出来る。
愛の力は、誰にも負けない。
―――僕の親がそうだったように。
この世には多くの人間が住んでいるんだ。
愛のカタチも、愛の力も、人それぞれ。
僕は僕なりの愛を。
雪愛は雪愛なりの愛を。
―――叶えてみせる。
「雪愛」
「なぁに?」
「…愛して、いるヨ」
「…私もヨ」
僕は雪愛の頬を優しく抑え、そのままキスをした。
一生、離れない、離さない。
そんな、意味を…込めて。