さぁ、オレと恋をしてみようか
*2年振りのオクダ
「お先に失礼しまーす」
「芽衣子ちゃん、お疲れ様。また明日も頼むね」
「はい」
帰る支度をして、声をかけると剛史さんが両方の口角を上げ笑ってくれた。
そのトナリでは、美和子さんもニッコリと笑っている。
岡本(おかもと)夫婦は高校からの同級生で、お互い初めて付き合った人と結婚したらしく、わたしにとって、とても憧れるシチュエーションだ。
41歳になった2人は今でも、顔を合わせれば何かしら会話をして、ニコニコしてて楽しそうで、うらやましい。
そんな2人に頭を下げ、外に出ると生暖かい空気を感じた。
もうすぐ5月も終わる頃。すぐに暑い夏が、やってくる。
そんなことを思いながら、自宅方面へと歩き出したその時、いつもはなることのないスマホがカバンの中でブーブーと音を立てて、取り出すと、お母さんからの電話で、操作すると左耳にあてた。
「どうしたの?お母さん」
「あー、芽衣子?お願いがあるんだけどね。駅前の〝オクダ〟って、個人の店あるの知ってるでしょ?」
「オクダ…?あー、あの小さい店か」
「そうそう!そこにね、すっごく美味しいプリンがあるらしいの!!」
「それを買ってこい、と」
「そう!!」
ウチのお母さんは、多分若いと思う。
「芽衣子ちゃん、お疲れ様。また明日も頼むね」
「はい」
帰る支度をして、声をかけると剛史さんが両方の口角を上げ笑ってくれた。
そのトナリでは、美和子さんもニッコリと笑っている。
岡本(おかもと)夫婦は高校からの同級生で、お互い初めて付き合った人と結婚したらしく、わたしにとって、とても憧れるシチュエーションだ。
41歳になった2人は今でも、顔を合わせれば何かしら会話をして、ニコニコしてて楽しそうで、うらやましい。
そんな2人に頭を下げ、外に出ると生暖かい空気を感じた。
もうすぐ5月も終わる頃。すぐに暑い夏が、やってくる。
そんなことを思いながら、自宅方面へと歩き出したその時、いつもはなることのないスマホがカバンの中でブーブーと音を立てて、取り出すと、お母さんからの電話で、操作すると左耳にあてた。
「どうしたの?お母さん」
「あー、芽衣子?お願いがあるんだけどね。駅前の〝オクダ〟って、個人の店あるの知ってるでしょ?」
「オクダ…?あー、あの小さい店か」
「そうそう!そこにね、すっごく美味しいプリンがあるらしいの!!」
「それを買ってこい、と」
「そう!!」
ウチのお母さんは、多分若いと思う。