さぁ、オレと恋をしてみようか
「ベッド、行こうか」


そんな言葉が聞こえてきた気がする。


と、同時にフワリと浮いた身体。


そして、ドアの開ける音、閉める音が聞こえると、さっきまでの浮いてた身体が安定した。


「腹、減ったろ?なんか作ってくるから」


わたしから離れていく手。それがイヤで、咄嗟に寝ぼけ眼で掴んだ。


「芽衣子…?」
「やっ…1人にしないでっ…」


ゆっくり目を開けると、わたしが掴んでたのは、オトコらしい千織さんの腕で。


「メシ、作りに行くだけだよ」


そうは言われても、不安になってしまう。


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