さぁ、オレと恋をしてみようか
「メシ作ったら、戻ってくるから」
「ゼッタイ…?」
「あぁ、ゼッタイ。だから、もうちょい寝てな?」
「……うん」
「いい子だね」


そうわたしに言うと、千織さんは部屋を出て行った。


1人になった部屋は、ものすごく寂しくて、恋しくて、でも千織さんの匂いが残るベッド…。


変態のように、千織さんの枕に鼻先を付け息をする。


その匂いに、だんだんと落ち着いてきて、ふわぁっと意識を手放した。


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