さぁ、オレと恋をしてみようか
***


「芽衣子…芽衣子……」
「…んー」


さっきみたく、千織さんの声が聞こえた。


「メシ、できたよ。食う?」
「……はい」


ボケボケしながら返事をすると、シュパシュパする目を擦りながら、目を開けた。


「ナポリタン、食べれる?」
「……千織さんが、作ったの?」
「あぁ。って、ケチャップ入れただけだけど」
「食べるっ」


千織さんの、手料理。わたしのために、作ってくれた…。


「芽衣子、ニヤけすぎ」
「……っ、」


ヤダっ、顔に出てたなんて…!!


「行こうか」
「はいっ」


むくりと起き上がり、手を繋いでリビングへ行くと、ケチャップのいい香りがする。


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