さぁ、オレと恋をしてみようか

ナポリタン、大好きっ！


「わたしも手伝います」
「そう？じゃあ、コップとお茶運んでくれる？コップは、ソコの棚ね。お茶は、冷蔵庫から勝手に出していいから」
「はいっ」


こういうの、すごく楽しい！彼氏の家で、一緒にごはん食べるのっ。


千織さんに作らせちゃったのは、申し訳なかったけど…。


「よし、じゃあ食べるか」
「はいっ！」


2人で手を合わせて、食べ始める。


「千織さん…」
「なにっ、口に合わないっ！？」


千織さんが目を見開いて、わたしを見つめる。


「ううん、すっごく美味しい！！」
「え、ホントに…？」
「千織さん、いいお嫁さんになれますねっ」
「は？オレ、オトコだし。嫁なら、芽衣子がなってよ」
「……っ、」


自分の言葉が、こんな形で返ってくるとは思わなくて、なにも返せないでいると、千織さんがクスッと笑った。