さぁ、オレと恋をしてみようか
***


「よし、じゃあ今日もみんなお疲れ様!乾杯!」
『かんぱーい』


仕事が終わり、新井さんも合流して4人で居酒屋へ。


剛史さんの言葉にみんなのグラスが、カチンとなる。


「遠慮しないで、どんどん食べてね」
「いつも、すみません」
「いいのいいの、むしろコッチが無理矢理誘ってるんだから!お金は気にしないで?」


そう、この飲み会は毎回岡本夫婦のおごりなのだ。


全然無理矢理来てないんだけど、毎回お金を受け取ってくれないから、新井さんと話し合ってさすがにもう諦めたんだよね。


なんだか、どっかのオバサンみたくなっちゃうし…。


お酒をチビチビ飲んでると、次々と料理が運ばれてくる。


「わぁ、美味しそう!ね、芽衣子ちゃん」
「そうですね。あ、新井さんなにかお取りしますか?」


新井さんと会うのは、いつぶりだっけ…?思い出せないってことは、結構会ってないのかも。


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