さぁ、オレと恋をしてみようか
「こんな遅い時間に、なんの買い物?」
千織さんは聞きながら、手に持ってたわたしの落としたお菓子を取り上げると、売り場に戻す。
わたしは、フルフルと、ただ首を横に振るだけ。
心の中では〝あなたに会いに来たんです〟って言えるのに、本人には言えない。
なにも言えずにいると、千織さんのクチビルが、わたしの耳に近付いてきたのがわかった。
そして、その一言に、またわたしの心が乱れる。
「どうした、芽衣子?」
「……っ、」
ズルイ、ズルイよ……こんなの。さっきは〝芽衣子ちゃん〟って呼んだくせに、今度は〝芽衣子〟だなんて…。
それでもなにも喋らないわたしに嫌気が差したのか、上から溜め息が聞こえた。
どうしよう……と、思ったのも束の間。
千織さんは聞きながら、手に持ってたわたしの落としたお菓子を取り上げると、売り場に戻す。
わたしは、フルフルと、ただ首を横に振るだけ。
心の中では〝あなたに会いに来たんです〟って言えるのに、本人には言えない。
なにも言えずにいると、千織さんのクチビルが、わたしの耳に近付いてきたのがわかった。
そして、その一言に、またわたしの心が乱れる。
「どうした、芽衣子?」
「……っ、」
ズルイ、ズルイよ……こんなの。さっきは〝芽衣子ちゃん〟って呼んだくせに、今度は〝芽衣子〟だなんて…。
それでもなにも喋らないわたしに嫌気が差したのか、上から溜め息が聞こえた。
どうしよう……と、思ったのも束の間。