わたしと、キミと、恋。
■□Act.1

わたしと、幼なじみ。

「おーい。梨花さーん」

私は自信を持って朝が弱いと言える。

「もしもーし」

寝起きの悪さはピカイチだし、最後にちゃんと目覚まし時計で起きれたのがいつかなんて思い出せない。

「いい加減起きてくださーい」

そんな私を毎朝起こすのが幼なじみ、児玉斗真の日課である。

「ん〜朝からうるさい。斗真のばか」
「あ、やっと起きた」

私のほっぺたをツンツンする斗真にやめて、と一言告げ背を向け二度寝をしようとするが掛け布団を奪われた。

「ちょ!斗真!」
「二度寝してる時間なんてないですよー」
「ばか。ばかばかばか」

目覚めたばかりでまだ少し重たい体を起こし至近距離から枕を斗真に投げつけるが、斗真はそれをいとも簡単にキャッチする。

「おいこら。起こしてやったんだから感謝しろ」
「はいはい。ありがとうございまーす」
「ほんとテキトーなやつ」

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