ダイコク
ヤカミヒメは、いったいいくつなのだろう。自分でも覚えてもいないし、考えつきもしない。治められない。
ヤカミヒメは、いうも空しくウサギに話しかけ、ウサギは悲しそうに話を聞き、返事もしなかった。ウサギもまた、男たちとこの世を怖れて口がきけなくなっていた。
< 5 / 38 >

この作品をシェア

pagetop