私の好きな人は親友の好きな人




ボーッと外を眺めていると、隣からガタガタッと椅子を引く音が聞こえた。



チラッと隣の席を見ると、長い髪をポニーテールにした女子が座っていた。




隣の席、女子なんだ…


これはもしかして友達になるチャンスかも…!




そう思って、思いきって声をかけようとすると、その隣の席の女子がくるっと向きを変えて、私の方を向いた。



「ね、あたし桐島美来って言うの。
あなたはなんていうの?」



すごく可愛い顔だった。



声も可愛くて、こりゃモテるぞ…と予想までしてしまった…




「私は上野紫穂だよ」








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