私の好きな人は親友の好きな人




「もうっ、相変わらず力強すぎ!
痛いんですけどー」



こうやって返事をするのもいつものこと。



すると裕也はこう言うんだ。


そうか?お前が弱っちいだけだろってね。



「そうか?お前が弱っちいだけだろ」



ほら言った。



このやり取りを何年も続けている。



高校に入ればそのやりとりも無くなるだろうと思っていたのに、



まさか裕也と同じ高校に行くことになるなんて。



裕也と同じクラスになるなんて思ってもいなかった。




< 17 / 21 >

この作品をシェア

pagetop