私の好きな人は親友の好きな人
あたしと裕也が中学生の時同じクラスになることは一度もなかった。
だから同じ教室に裕也がいるのにちょっと違和感。
それも斜め後ろに。
振り向けば、裕也の笑顔がいつでも見られる。
あたしの大好きな、裕也の笑った顔。
それだけで嬉しくて心がいっぱい。
「眠いなー。今日も授業中寝ようかな」
大きなあくびをしながらそう言う裕也。
なんか可愛い…
「いつも寝てるじゃん。
中学生の時もそうだったの?」
笑いながらそう聞くと、まあなと言って裕也もニカッと笑った。