全てを包んで
宴会が始まってもう1時間程経ち、ペースの早い人なんかはもう良い感じになっている。
しかし、美咲ちゃんの姿はまだここにはない。
本人が言っていた通り、時間がかかっているようだ。
「美咲ちゃん、今日入力したデータを間違えて消してちゃったみたいで…。結構時間のかかるものだったらしく残業してるんですよね…。」
そう伝えると、
「よりによって今日かぁ〜。せっかくの花見なのに可哀相だなぁ。」
と、片瀬さんは会社のある方を見ながら言う。
「こっちはだいぶ落ち着いて来たので、少し抜けて様子を見てこようと思うんですけど。」
本当にそろそろ様子を見に行ってあげないと可哀相だ。
すると、
「俺が見て来るから、今泉はみんなと飲んでろよ。」
そう言って片瀬さんは立ち上がった。
片手に自分のビール、反対の手には美咲ちゃん用であろうリンゴのジュースを持って、会社の方へ向かって行った。
しかし、美咲ちゃんの姿はまだここにはない。
本人が言っていた通り、時間がかかっているようだ。
「美咲ちゃん、今日入力したデータを間違えて消してちゃったみたいで…。結構時間のかかるものだったらしく残業してるんですよね…。」
そう伝えると、
「よりによって今日かぁ〜。せっかくの花見なのに可哀相だなぁ。」
と、片瀬さんは会社のある方を見ながら言う。
「こっちはだいぶ落ち着いて来たので、少し抜けて様子を見てこようと思うんですけど。」
本当にそろそろ様子を見に行ってあげないと可哀相だ。
すると、
「俺が見て来るから、今泉はみんなと飲んでろよ。」
そう言って片瀬さんは立ち上がった。
片手に自分のビール、反対の手には美咲ちゃん用であろうリンゴのジュースを持って、会社の方へ向かって行った。