全てを包んで
「悪いな。終わったらすぐに戻る。」

そう言って電話は切れた。

「上条課長、片瀬さんと美咲ちゃん、あと少ししたらこちらに来れるみたいです。」

課長にそう伝えると、

「そうか、それなら結城さんも少しは参加出来そうだな。」

「はい。」

美咲ちゃんのことも考えてくれていて、出来る人だなと関心してしまう。

幹事なんだし、私もきちんと見習わなくては。

しばらく、皆が飲み終わったお酒の缶や、食べ終わった乾き物の袋などを分別して袋にまとめたりしていると、片瀬さんと美咲ちゃんが現れた。

「今泉、長時間抜けて悪かったな。」

「大丈夫ですよ。美咲ちゃんの仕事は無事に終わりましたか？」

「あぁ、何とか無事にデータ入力終了して印刷も終わったから問題なさそうだ。」

「それなら良かったです。」

これで週明けの会議は無事に迎えられそうだ。

美咲ちゃんもホッとしているだろうな。
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